日本人画家
1942年東京府立第二高等女学校卒業後、戦後の47年東京音楽学校(現・東京藝術大学)声楽科を卒業。翌48年音楽学校の同級生だった芥川也寸志(作曲家、1925–1989年)と結婚した。1950年代初めから、生け花、ろうけつ染、絵画を習い始める。それは家庭生活のなかで歌を歌うのを夫に遠慮し、声楽の道を断念してから、女学校時代に描いていた絵画の道への復帰でもあった。ろうけつ染は野口道方について、油絵は猪熊弦一郎(1902–1993年)の研究所に通って学んだ。のちに(1954年)中国に招待された夫とともに、中国、ソ連、東欧を数か月間旅行するが、その体験が彼女ののちの民話シリーズの素地の一つとなる。
「19世紀から21世紀の日本の女性アーティスト」プログラム