アメリカ人パフォーマー、ビデオアーティスト
美術史と造形芸術(主に彫刻)を学んだ後、ジョーン・ジョナスは身体表現活動と映像制作の道に進み、その分野における先駆者の一人となる。その作品は精神生活や隠された感情を表現する傾向にある。ダンサー、魔女、あるいは語り手など、彼女が姿を変えながら演じるのは、不穏かつ秩序を揺さぶるような人物像であり、また、その人物たちを演じることにより、アーティストとして、そして女性としての役割を問い直している。
1960年代から1970年代にかけてアメリカの美術界に広まっていたミニマリズムの潮流に反し、言葉や物語を段階的に取り込みながら、ジョナスは豊かな表現力をもって心象風景を描き出していった。作品における彼女自身の直接的な関与――身体的かつ心理的源泉として、脆弱でありながら文字通りの意味をもつ―― が、パフォーマンスの主題となっている。1968年以降は、音と映像を使用しながら、振り付けされた動きや即興、ドローイング、小道具を用いて多元的な作品を作り上げている。鏡、仮面、そしてビデオモニターは、彼女の極めて演劇的な実践に繰り返し現れる三つの要素である。
《Organic Honey’s Vertical Roll》(1972年)から、より近年の作品《Revolted by the Thought of Known Places … Sweeney Astray》(1994年)に至るまで、女性の登場人物たちが一貫して現代あるいは太古の物語に組み込まれて登場する。ジョナスは常に中世の寓話、あるいは叙事詩を繰り返し選び、演じ続けている。幻想主義と色彩豊かで祝祭的な世界観の間で、新しい物語の形式を探究し続ける。ジョナスはニューヨーク州芸術評議会(NYSCA)の助成プログラムをはじめ、多くの賞と助成を得ている。1994年には大規模な回顧展がアムステルダム市立美術館で行われた。作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などで展示されている。