AWAREについて

ミッション

AWARE: Archives of Women Artists, Research & Exhibitionsは、2014年に設立された非営利団体です。創設者のひとりでディレクターを務める、キュレーターで美術史家のカミーユ・モリノーは「女性のアーティストは存在しない、あるいは非常に少ないという固定観念のために、あまりに多くの時間が失われてきました。今日、その存在は無視できなくなり、異なる言葉、異なる運動、異なる前衛手法を用いて異なる物語を書くよう、私たちを促します」と語ります。

 

AWARE は様々な国や地域を扱うチームを組み、18世紀、19世紀、20世紀の女性アーティストたちを可視化するため、彼女らの功績についてのコンテンツをフランス語と英語の2ヵ国語で作成し、ウェブサイトで無料公開しています。

 

AWAREは、世界中の500人以上の研究者、キュレーター、フェミニスト美術史家、美術評論家やアクティビストによって書かれたテキストを通して、多様な声を代弁しています。このウェブサイトのデータベースは、1664年から1974年の間に生まれ、視覚芸術の分野で活躍する女性およびノンバイナリーのアーティストを、表現媒体や国の制限なく集めています。研究記事とインタビューは、これらのアーティストの経歴と作品を、大きな芸術運動、社会の変化、フェミニスト思想の文脈に当てはめることによって、より深く理解することを可能にします。このサイトは、美術の専門家や教育者とともに、美術の歴史に興味を持つすべての人を対象としています。

 

特に注意を払っているのが、質の高い情報へのアクセスのしやすさです。美術史の主要なテーマに焦点を合わせたものや、子ども向けのアニメシリーズ、ポッドキャストなど、女性アーティストの人生や作品を発見したり、より深く理解したりするためのさまざまな方法を提供しています。

 

女性アーティストやジェンダー学についての調査研究を広く普及させるため、AWAREはまた、国際的な機関、大学、美術館、その他の独立した組織と連携して、シンポジウム、座談会、セミナーを開催し、独自の出版物を編集しています。さらに、フランス文化省とのパートナーシップのもと、女性アーティストのための「AWARE賞」を2016年に創設し、毎年、中堅アーティスト1名と40年以上のキャリアを持つアーティスト1名に授与しています。その目的は、これまで芸術的キャリアが十分に評価されてこなかった女性アーティストに敬意を表するとともに、現代の芸術創造を促進することです。

 

AWAREの拠点は、パリ15区のヴィラ・ヴァシリエフにあります。1910年代にアーティストのマリー・ヴァシリエフがアトリエを構えていたところで、その非常に象徴的な空間をデザイナーのマタリ・クラッセが改装し、AWAREはここに女性アーティストとフェミニズム芸術に完全に特化した研究・資料センターを設立しました。レジデンシー・プログラムやイベント、会議、学校団体向けのワークショップもこの場所を使って開催しています。こうした事業によってパリ近郊からの訪問者、専門家、アーティストを結びつけ、一方、世界規模の研究プログラムや著述家の膨大なネットワークが活用されています。この地域的かつ国際的な二重のアイデンティティと、一般に開かれたスペースであることによって、AWAREは、ジェンダーの問題や歴史における女性アーティストの認知をめぐる研究、交流、議論を促進することを目指しています。

AWAREジャパンについて

AWAREのウェブサイトの日本語セクションは、人物紹介や研究記事を通して日本の女性アーティストを浮き彫りにしています。このセクションの内容はさまざまな研究プログラムや情報源から提供され、フランス語と英語でも利用できます。

AWAREは、研究プログラムに関連したさまざまな諮問委員会を擁しており、日本を拠点とする専門家や提携機関も含まれています。

日本語セクションは、2022年に開始した4年間の研究プログラム「19世紀から21世紀の日本の女性アーティスト」、国境を越えた学術ネットワーク「TEAM:Teaching, E-learning, Agency, Mentoring」による研究成果、そして日本に特別な関心を寄せながら国際的に取り組んでいるプログラム「女性アーティストとニューメディア」からのテキストで構成されています。また、このセクションのテキストの一部は、アントワネット・フークが創設した出版社Éditions des Femmes とAWAREとのパートナーシップにより2013年に出版された『Dictionnaire universel des créatrices(世界クリエイター辞典)』からも引用しています。

チーム

キュレーター兼美術史家のカミーユ・モリノーが共同設立者兼ディレクターを務めるAWAREは、日本セクションに特に専念する2名を含む、国際色豊かなチーム構成をとっています。

チームメンバー

ナタリー・リガル  理事長
カミーユ・モリノー エグゼクティブ・ディレクター
ニーナ・ヴォルツ  国際プログラム責任者
マチルダ・タシツカ 研究プログラム責任者
マヌエラ・ダネスク 管理部門責任者

AWARE日本セクション

天田万里奈  AWARE日本代表
山崎みず穂  リサーチプロジェクト・マネージャー

全チームメンバーはこちらをご覧ください。
お問い合わせ info@aware-art.orgまでご連絡ください。

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of Women Artists
Research
& Exhibitions

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